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デルタT(ΔT)の値

デルタT(ΔT)の値

地球自転のふらつき

世間一般の話として、1日は24時間と思われていて誰も疑いません。しかし厳密にいうと、地球の自転速度は一定しておらず、ふらつきがあります。

デルタTとは

これを補正するため、デルタT(ΔT)という値を導入し、人工的につじつま合わせを行っています。残念なことに将来のデルタTは誰にも予測することができません。実際1999年頃、2009年のデルタTは73.0秒ぐらいだと予想されていました。しかし実際には、65.9秒ぐらいではなかったかと考えられています。つまり、10年前の予測よりも7.1秒だけ地球の自転がずれていることになります。

したがって、以前のデルタTの値を使って計算すると、実際の地球の自転よりもずれた位置で計算されます。デルタTが1秒ずれると皆既帯や金環帯の位置が400mずれると言われますから、当然日食の予報時刻もその分だけずれてしまいます。

デルタTと日食予報

予報値の違いの実際のページで出てきた数値ですが、情報源AはデルタTを古い値で計算し、情報源BはデルタTを新しい値で計算した結果です。たとえ計算方法が同じであっても、デルタTのとり方によって、予報時刻が変わってくるということです。

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