1896年8月9日
北海道の北東側半分が皆既帯
明治29年に起きた皆既日食は、中心線が北海道の紋別、北見、尻羽岬付近を通り、北海道の北東側半分が皆既帯に入りました。日本だけでなくアメリカ、フランスからも観測隊がやってきて、オホーツク海沿岸の枝幸(えさし)に陣取りました。しかし、曇り空に泣かされたようです。
記録によると、太陽コロナは見ることができませんでしたが、3分間ほど日暮れのように暗くなり、気温も低下しました。
実際に観測することはできませんでしたが、皆既日食が起こったことを記念して、枝幸町商工会議所には日食記念碑が建てられているそうです。