木もれ日を使う
茂る木の葉の間から差し込む太陽の光を「木もれ日」と言います。日食で太陽の欠け方を観察するのに、木もれ日を使う方法があります。
木もれ日は天然のピンホール
木もれ日による欠けた太陽 |
撮影者:有限会社 八重泉酒造 |
撮影日:2009年7月22日 10時53分 |
場所:沖縄県石垣島 |
二次利用不可 |
たくさんの葉が茂った木は、葉と葉の間に隙間ができます。この隙間を通った太陽の光が地面に達すると、太陽の形が映し出されます。これを使って日食を観察しようというものです。ピンホールを作ろうのページで紹介したのと原理は同じで、天然のピンホールと思ってください。そもそもピンホールは、ギリシャのアリストテレスが木もれ日に映る日食中の太陽像を観察して発見されたものです。
たくさん見える欠けた太陽
葉と葉の間にできた小さな隙間はいくつもありますから、欠けた太陽がいくつも地面に映し出されます。普段なら太陽は丸い形をしていますが、日食中は食の進行に合わせて、欠けた太陽が映し出されます。また、木の葉が風に揺られると、いくつもの欠けた太陽も揺れて、なかなかおもしろいですよ。記念に木もれ日を写真撮影! なんていうのも楽しいでしょう。
キャンペーンも
2012年5月21日の日食の際には、JAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙教育センターで、みんなで木もれ日を撮ろうキャンペーンが実施されます。ぜひ挑戦してみてください。