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1183年11月17日

1183年11月17日

源平合戦の日に金環日食

1183年11月17日。この日は水島で源平合戦がありました。当時、京を追われた平家は西へ落ちていきました。途中水島で源氏である源義仲軍と対峙したのが水島の合戦です。

 

水島の合戦では源義仲軍は敗走し、平家が源氏に勝利しました。そしてこれを機に、平家は一時的に勢力を盛り返したのです。「源平盛衰記」によると、この戦いの最中に日食が起こって「闇夜の如くになりたれば・・・」となったのだそうです。

 

この日はお昼前頃に金環帯が中部地方を通り、金環日食が見られたはずなのですが、NASAによると金環帯の東端は広島付近を通っています。もしこれが正しいとすると、水島では金環日食ではなく、大きな部分日食で終わったことになります。

 

しかし別の計算によると、かろうじて金環帯が水島にかかっており、食分0.95まで太陽が欠けて1分50秒の金環日食になったとされています。どちらが正しいのかわかりませんが、いずれにせよ、合戦の最中に大きな日食が起こった珍しい例といえます。

 

西暦1183年11月17日の日食
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