部分日食で見られる現象
部分日食は数年に一度の割合で起こります。逆に言えば、数年に一度しか見ることができない現象です。しかも晴天でないと見られないのですから、実際に観察することができる機会は意外に少ないものです。部分日食とはいえ、チャンスを逃す手はありません。
欠けた太陽
部分日食が進行するようす |
撮影者:西崎慎一郎さん |
撮影日:2010年7月11日 |
場所:イースター島 アフ・アカプ |
二次利用不可 |
日食になると太陽が欠けて見えるのはご存知のとおりです。これを観察しないと日食観察する意味がありません。時間の経過とともに欠ける割合はもちろんですが、欠ける方向も変わってきます。少し時間をおいて一定間隔で観察するとよくわかります。スケッチをとるのも楽しいでしょう。食分とともに太陽がどのように欠けていくかは、食分と太陽の欠け方のページもご覧ください。
月に隠される太陽黒点
天体望遠鏡で観測する場合は太陽黒点も見えます。黒点の上に真っ黒な月が覆いかぶさっていく様子を確認することができますから注目しましょう。
木もれ日に映った太陽の形
街路樹などで葉と葉の間を通った光が地面に落ちると太陽の形がわかります。普段なら丸い形をしているのですが、日食中は欠けた太陽の形を確認することができます。安全な太陽観察方法の一つとして、木もれ日を使うのページもご覧ください。
空の明るさ
日食が進んで食分が0.5を超えたあたりから、少しずつ空が暗くなってくるのがわかるようになります。食分が0.7を超えると周りは暗くなっているのに、空だけが妙に青く感じます。そして食分が0.9を超えると夕暮れのように暗くなります。日食による周囲の変化の各ページもご覧ください。
気温の変化
食分が大きくなると太陽から降り注ぐ光が和らいで、気温が少しずつ下がってきます。もちろん日食が起きる季節や時刻によって、気温の変化にも差があります。大きな日食が起こった時に肌で体感してみてください。日食による周囲の変化 食分0.95のページもご覧ください。