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晴天率が高い場所

晴天率が高い場所

地域性と晴天率

皆既日食などで海外へ遠征する場合はもちろんですが、国内で見られる日食の場合でも晴天率に注意したいところです。大きなところでは、冬の日本海側は雪がよく降って晴天率が低くなりますね。同じように夏は高い山の南側斜面で雲が出やすくなります。

また、平地ならそれほど問題ありませんが、山間部へ入るほど雲が出やすくなります。局所的に地形的な要因で、特定の風向きや気温の上昇によって上昇気流が発生し、雲が出やすくなる場所もあります。例えば島の場合ですが、高い山があると付近で上昇気流が発生しやすくなり、特に雲が出やすくなります。

晴天率の情報

皆既日食などで海外へ遠征する場合は現地の晴天率を知りたいですね。その場合はNASAより下図のようなデータが提供されることがあります。下の例では曇天率が示されていますから、曇天率が高いチリ、アルゼンチン付近は避けた方が無難であることがわかります。

 

 

曇天率を示す地図の例(2011年7月の日食)
提供:NASA

晴天率が全てではないけれども・・・

日食は晴れないことには観測することができません。確率的な話になってしまいますから、晴天率だけで語れないケースがあるのも確かです。例えば2011年7月に起きた皆既日食(先に出た上の図)では、晴天率が20%に満たずに絶望的と思われたアルゼンチンのパタゴニアで、見事に日没寸前の皆既日食が観測されました。このような例もありますが、それでも晴天率が低い場所よりも晴天率が高い場所を選ぶべきでしょう。

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