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赤外線による危険

赤外線による危険

長い波長

太陽光のうち、目に見えない光のひとつに赤外線があります。赤外線は赤色の光よりも波長が長く、電波よりも波長が短い光の総称です。赤外線リモコンや熱源器具など幅広く生活の中で使われていますから、ご存知の方も多いでしょう。細かくは近赤外線、中赤外線、遠赤外線に分かれますが、ここでは一括して赤外線として取り扱います。

失明の恐れ

赤外線は熱線と呼ばれることがあるように、人間の肌に当たるとヤケドを引き起こすことがあります。もちろん太陽光にも赤外線が含まれています。肉眼で見続けると、目の水晶体に白内障を起こしたり、硝子体に白濁が生じたりし、ひどい場合は網膜がヤケドのような状態になることもあります。この結果、最悪の場合は失明の恐れがあって非常に危険です。

目に見えず要注意

赤外線はほとんど素通りといってもよいくらいに、ガラスやプラスチックを通過します。ですから見かけ上は光が弱まって見えても、実際には赤外線が目に到達していることも多いのです。例えば黒い下敷きを通して太陽を見ると、暗くなって見やすくなるのですが、実は赤外線が目の奥まで届いています。赤外線は目に見えない光だけに非常にやっかいで、太陽観察の際には細心の注意が必要です。

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