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天体望遠鏡と双眼鏡

天体望遠鏡と双眼鏡

詳しく観察するために

天体望遠鏡
ビクセン天体望遠鏡の写真
画像提供:株式会社ビクセン
製品名:ポルタII A80Mf
二次利用不可

天体望遠鏡や双眼鏡は、日食中の太陽を大きく拡大して観察するためには必須のアイテムです。特に天体望遠鏡を使うと、太陽の欠け方だけでなく、接触の瞬間を確認したり黒点の上に黒い月が覆いかぶさる様子を観察することができます。しかし、どこかの観測地へ赴くために飛行機で移動する場合は、10Kg以下といった重量制限があります。追加料金を払えば問題ないケースもありますが、できれば指定された重さの範囲に収めたいところです。特に赤道儀式の天体望遠鏡は重くなりがちですから注意が必要です。

セットになった天体望遠鏡

天体望遠鏡の場合は日食が近づくと「日食観察セット」といったセットものが売り出されます。これは、望遠鏡本体と太陽投影板がセットになったもので、初めて購入される方にはねらい目です。しかし数量が限られた限定品であったり、注文が殺到して納品に時間がかかったりすることがあります。欲しい方は早い目に購入しておかれた方が良いでしょう。

事前に練習

日食用として新たに購入された場合、日食当日までに必ず練習しておいてください。双眼鏡の場合はNDフィルターを装着するだけですが、天体望遠鏡の場合はそうはいきません。太陽の導入から微動装置や接眼レンズの使い方、太陽投影板への投影の仕方など、少し慣れが必要です。太陽が相手ですからファインダーも直接肉眼でのぞくことはできませんし、天体望遠鏡では像が反転して見えますから注意が必要です。実際に練習される際は[日食観察]の各ページもお読みください。

直接のぞかないこと

天体望遠鏡でも双眼鏡でも同じですが、皆既日食中を除いて、決して直接裸眼でのぞいてはいけません。仮に裸眼で直接のぞかなくても、レンズの集光によって高温になり、機材を破損してしまう恐れがあります。屈折式天体望遠鏡の場合は太陽投影版へ太陽像を投影したり、それ以外の場合は専用の減光フィルターを使うなどして、減光を確実に行う必要があります。これらは別途購入する必要がありますが、こちらも品薄になりがちです。できるだけ早い目の購入をお願いします。減光フィルターについては、天体望遠鏡や双眼鏡の減光のページでも紹介していますので参考にしてください。

観察準備