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場所による見え方の違い

場所による日食の見え方の違い

日食は月食と違って、観察する場所によって見え方が変わるのが特徴です。

場所によって異なる進行

日食の場合は月食と異なり、場所によって進行状況が違ってきます。地球上のある地点が月の影に入ると日食になりますが、影は西の方からやってきます。大まかにいうと西の地域ほど開始時間、終了時間が早くなるのです。

欠ける大きさが違う

観察する場所によって、月が作る影の奥深くまで入り込むか、影の周辺部にとどまるかも異なります。つまり、場所が違うと太陽がどのくらいまで欠けるかも違ってきます。ですから日食では、どこで観測するかが重要になります。

欠ける方向が違う

観察する場所が違うと太陽が欠ける方向も違ってきます。欠ける方向に法則性があるのかというと、一概にはいえません。もちろん法則性はあるのですが、中心線の北側に位置するか南側に位置するか、日食の起こる時間帯や観測地の緯度など、さまざまな要素が絡んでいて複雑です。

 

下の画像は2012年5月21日に起こる日食の際、7時30分における各地の欠け方を示したものです。この時間、大阪では金環日食になっていますが、札幌や那覇では他の観測地点よりも太陽の欠け方が浅くなっています。また東京では右上方向が欠けていますが、金沢では右側真横が欠けています。そして広島や福岡では、欠けているのは下側です。このように、欠けた割合を表す食分の値はもちろんですが、欠ける方向もまちまちであることがわかります。

 

 

2012年5月21日に起こる日食で7時30分の例
太陽の欠け方が違う例
日食とは