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月の本影と半影

月の本影と半影

ある観測地点が月の影に入ると日食が見られますが、月の影は太陽の光が届かなくなる本影と、光の一部が届く半影があります。

本影

宇宙から見た月の影
宇宙から見た月の影
提供:NASA

本影は太陽の光が届かなくなる影のことです。月の本影が地球に到達すると皆既日食が見られます。しかし、地球と月の距離が離れていて、本影が地表まで届かない場合は金環日食になります。

 

本影の面積は非常に狭いものです。例えば21世紀最大の皆既日食といわれた、2009年トカラ列島皆既日食の場合ですら、皆既帯の幅は最大で258.4Kmしかありません。また、2012年日本列島金環日食における金環帯の最小幅は236.9Kmです。

 

地球の赤道半径は6400Km弱であり、全周がおよそ4万Kmもあることから考えると、皆既日食や金環日食は、ごく狭いエリアでしか起こらない現象であることがわかります。場所を一箇所に固定した場合、数百年に一度しか見られないと言われるのはこのためです。

半影

半影は太陽からやってきた光の一部が届いている月の影です。地球が半影の中に入ると部分日食が見られます。半影の面積は本影の面積に比べると圧倒的に広いため、部分日食は日本でも数年に一度の割合で見ることができます。

日食とは