日食ナビ

現在位置

太陽観察のキホン

太陽観察のキホン

肉眼で観察するにしても天体望遠鏡を使うにしても、日食を観察する際には三つのキホンがあります。当たり前のことばかりかもしれませんが、当たり前と思わずにお読みください。それでは順番に説明していきましょう。

キホン1 −太陽光を減光

キホンの一つ目は、太陽の光を減光することです。太陽観察は危険の段落で解説したように、誤った減光方法で太陽観測を行うと、失明の危険すらあります。日食グラスや日食メガネを使用するなど、適切な減光方法で危険を減らし、目に負担がかからないようにしてください。

キホン2 −太陽を見続けない

キホンの二つ目は、太陽を見続けないことです。太陽は想像以上に光と熱を発しています。どんなに安全な観察方法をとっても、太陽を見続けるのは目に良くありません。少し観測したら少し休む。これを繰り返すのがキホンです。

キホン3 −観測機材を保護

キホンの三つ目は、観測機材を保護していただきたいということです。天体望遠鏡、双眼鏡、カメラなどを使って、肉眼よりも一歩高いレベルの観測をする方もおられるでしょう。長時間の日食観測によって太陽光を受け続けると、光や熱のために機材が破損したり損傷してしまうことがあります。

一定時間ごとに望遠鏡やレンズの向きを太陽方向から変えるか、レンズキャップをつけるなどしましょう。暑い場所でカメラを使用する時は、ボディーを銀紙で覆うと直射日光に対する熱対策になります。このように、少しの心がけで機材を守ることができます。機材がないと観測や撮影ができなくなってしまいますし、高価なものが多いですから、気をつけたいものです。

日食観察