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ピンホールを作ろう

ピンホールを作ろう

 

太陽像をピンホールと呼ばれる小さな穴を通すことによって、日食を安全に観察することができます。

ピンホールとは

ビスケットを使った例
ビスケットによるピンホールを使った日食の写真
撮影者:西崎慎一郎さん
撮影日:1999年2月16日
場所:オーストラリア ムレワ
二次利用不可
麦わら帽子を使った例
麦わら帽子によるピンホールを使った日食の写真
撮影者:茶木恵子さん
撮影日:2006年3月29日
場所:エジプト サルーム
二次利用不可

ピンホールとは針で開けたような小さな穴のことです。小さな穴を通すことによって、カメラのレンズを用いたように像を映し出すことができます。この原理はギリシャのアリストテレスが、木もれ日に映った日食中の太陽を観察して発見されました。

小さな穴を見つけよう

ピンホールは簡単に作ることができますが、面倒だという方がおられるかもしれません。そんな方は自分の身のまわりでピンホールを見つけましょう。1mm前後の小さな穴が開いてさえすればよいので、探せば意外といろいろなものが見つかります。例えば右の写真のように、ビスケットに空いた穴や、麦わら帽子の穴などです。さあ、みなさんも身近なところでピンホールを探してみましょう。

ピンホールの準備

ピーンホールを作るのは簡単ですから、自分で作ってみたいという方がおられるかもしれません。そんな方はまず、光を通さない薄い板を用意します。ここへ小さな穴を開けるだけです。この穴を通った光を地面や壁に映し出すことで、太陽を安全に観察することができます。

アルミホイルを使おう

自分でピンホールを作る場合、一番簡単な方法は、台所で使うアルミホイルを使うことです。アルミホイルは薄くて加工しやすいですから、小さな穴を開けるのは簡単です。何種類かの大きさの穴を開けて、どれが一番きれいに見えるか試してみてください。すぐに破れてしまうのが難点ですから、取り扱いには注意しましょう。

穴の大きさと焦点距離

開ける穴の大きさによって、最適な焦点距離が変わります。穴が小さいほど地面へ近づける必要があります。穴を大きく開けすぎると、ピンホールにならないので注意しましょう。

 

穴は大きいほど明るく映りますが、焦点距離が長くなって像がぼやけます。逆に、穴が小さいほど焦点距離が短くなってハッキリ映りますが、像が暗くなります。日食当日になってあわてないように、穴の大きさを変えながら、前もって試しておかれた方が良いと思います。

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