1868年8月18日
日食でヘリウムを発見
1868年8月18日に起きた皆既日食では、当時知られていなかった新しい元素、ヘリウムが発見されました。フランスの天文学者ピエール・ジャンサンは、インドのグントゥールに遠征しました。皆既日食の際に見られる彩層のスペクトルを観測したところ、未知の物質のスペクトル線があることを発見したのです。
またこれとは別に、イギリスの天文学者ノーマン・ロッキャーは、10月20日にプロミネンスのスペクトル観測を行って、同じく未知の物質のスペクトル線があることを発見しました。2人が発見した元素は、ギリシャ語で太陽を意味するヘリオスにちなんで、ヘリウムと名づけられました。
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