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皆既継続時間

皆既継続時間

皆既継続時間は皆既日食がどのくらい継続するかを時間で表したもので、第二接触から第三接触までの時間を指します。一般的には「この日食では皆既継続時間が何分何秒です。」などといい、皆既日食の規模を一言で表現することができます。

長く継続する場所

皆既継続時間は皆既帯の中心線上で最も長くなり、皆既帯の端に近づくほど短くなります。その短くなり方は中心線からの距離に比例するわけではありません。つまり、中心線近くではゆっくりと短くなり、端に近づくほど一気に短くなります。また、皆既帯の中心線上の地点同士で比較すると、最大食となる地点で最も長くなります。

長く継続する条件

皆既継続時間は理論上の最長は7分30秒といわれています。今世紀最大といわれた2009年7月22日に見られた日食での最長は6分39秒でした。皆既継続時間が長くなるための要素としては、次の条件があげられます。

皆既継続時間が長くなる条件
地球が太陽から遠ざかっている。つまり太陽が小さく見える。
月が地球に近づいている。つまり月が大きく見える。
太陽高度が高い。つまり地球の半径分だけ観測者が月に近づいた状態。
太陽に対する月の見かけ上の速度が遅い。つまり太陽の上をゆっくりと月が通り過ぎる。
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