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食年

食年

日食が起こりやすい月の位置

日食が起こるためには、日食が起こりやすい位置に月がやってくる必要があります。食年はその周期を表します。月の公転軌道面は地球の公転軌道面に対して5.1度ほど傾いています。月が地球の公転軌道面を南から北へ横切る地点を昇交点といい、北から南へ横切る地点を降交点といいます。日食が起こるためには太陽、地球、月の3天体が一直線に並ぶ必要がありますから、月は昇交点か降交点付近に位置することが必要です。

昇交点と降交点の移動

ところで昇交点や降交点の位置は一定でなく、毎年19度ずつ西へ移動しています。ですから月が朔の時に昇交点を通過してから、次回、朔の時に昇交点を通過するまでの周期は、1年(365.2422日)よりも18.62日短くて346.62日しかありません。この日数を1食年と呼びます。日食が起こってから次の日食が起こるまでの日数(周期)は、月が昇交点か降交点付近にあればよいので、0.5食年の倍数になっている必要があります。

日食の用語集