大分県臼杵市
臼杵市のデータ
住所 | 大分県臼杵市大字臼杵72−1 |
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緯度 | 北緯 33゚08' |
経度 | 東経 131゚48' |
標高 | 約 4m |
日食の見え方概要
大分県臼杵市では、2012年5月21日の日食で金環日食を見ることはできません。
臼杵市の部分日食は6時14分55秒に始まり、太陽の右上側から欠け始めます。このときの太陽高度は12度です。高度は少し低い目ですが、観測には支障のない範囲です。最大食は7時25分15秒で、高度は26度です。食分は0.937ですから、金環日食まであとわずかという、非常に大きな日食を観測することができるでしょう。臼杵市では完全につながった太陽の環を見ることはできませんが、場合によっては、とぎれどぎれにつながって見えるベイリービーズ状態となった環を観測できる可能性があります。また終了時刻は8時46分37秒で、高度は43度です。この瞬間に太陽の左下側から月が離れてしまい、2時間31分42秒間にわたって続いた日食もこれで終了します。
日食の始まり 6時14分55秒 | 日食の終わり 8時46分37秒 | |
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最大食のようす
最大食となる頃、臼杵市では太陽の右下側が欠けた状態になります。食分は0.937で、近年見られる日食としては、相当大きな欠け方です。
最大食 7時25分15秒 |
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最大食となる前後7分間の見え方
最大食となる前後は、三日月形をした太陽が欠けた方向やその欠け際、金環日食中の太陽リングの形など、太陽のようすが大きく一気に変化します。こういった変化を観察して楽しむのは、大きな日食ならではの醍醐味といえるでしょう。そこで、最大食となる前後7分間にわたって1分単位で、太陽の欠け方を図で示しました。実際にご覧になる際の参考にしていただければと思います。
画像の下には食分を示しておきました。画像が小さいため、金環日食なのに部分日食のように見えたり、部分日食なのに金環日食のように見えることがあります。食分が0.92を超える場合は、画像下に「部分食」または「金環食」のコメントを書いていますので注意してください。
7分前 7時18分15秒 |
6分前 7時19分15秒 |
5分前 7時20分15秒 |
4分前 7時21分15秒 |
3分前 7時22分15秒 |
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食分 0.873 | 0.885 | 0.897 | 0.908 | 0.918 |
2分前 7時23分15秒 |
1分前 7時24分15秒 |
最大食 7時25分15秒 |
1分後 7時26分15秒 |
2分後 7時27分15秒 |
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0.928 部分食 | 0.934 部分食 | 0.937 部分食 | 0.934 部分食 | 0.928 部分食 |
3分後 7時28分15秒 |
4分後 7時29分15秒 |
5分後 7時30分15秒 |
6分後 7時31分15秒 |
7分後 7時32分15秒 |
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0.919 | 0.908 | 0.897 | 0.886 | 0.874 |
平均月縁による日食データ
皆既日食以外の日食計算で用いられる、一般的な平均月縁を使って計算したデータです。
表に出てくる略号は、Pは位置角、Vは天頂角、hは太陽高度、Aは方位角(北基準、時計回り)を意味します。詳しくは、[用語集]の中にある[日食データで使われる用語]の各ページをお読みください。
データ | 時刻 | P | V | h | A |
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日食の始まり | 6時14分55秒 | 252.3 | 311.4 | 12.0 | 73.6 |
金環日食の始まり | |||||
食の最大 | 7時25分15秒 | 163.3 | 225.7 | 26.4 | 82.1 |
金環日食の終わり | |||||
日食の終わり | 8時46分37秒 | 74.8 | 138.1 | 43.4 | 92.8 |
最大食分 | 0.937 | ||||
本影中心までの距離 | 121Km | ||||
金環継続時間 | |||||
太陽リング真円率 |
日食の経過
2012年5月21日の日食で、臼杵市において太陽がどのように欠けるのか、10分ごとに図で示しました。あわせて画像の下には食分も示しておきました。画像が小さいため、金環日食なのに部分日食のように見えたり、部分日食なのに金環日食のように見えることがあります。食分が0.9を超える場合は、画像下に書かれた「部分食」または「金環食」のコメントに注意してください。また、臼杵市ではどのような経過をたどるのか、20分間隔で解説を加えましたので参考にしてください。
- 6時0分の食分はありません。まだ日食は始まっていません。
- 6時20分の食分は0.07です。わずかに欠けた程度ですが、よく見ると肉眼でも太陽が欠けていることがわかるでしょう。
- 6時40分の食分は0.36です。太陽の約4割が欠けています。日食もいよいよこの後からが本番です。
- 7時0分の食分は0.63です。全体の6割くらいまで欠け、太陽からの光量は普段の半分程度にまで減少しています。屋外にいる人は、空が暗くなってきていることに、そろそろ気づき始めます。
- 7時20分の食分は0.89です。全体の9割近くまで欠けています。これほど大きく欠ける日食は、それほど多く起こるものではありません。日食はピークが近づいています。
- 7時25分15秒に最大食を迎えます。食分は0.937で、臼杵市では大きな部分日食が見られます。
- 7時40分の食分は0.78です。太陽は全体の2割ほどしか光っておらず、まだまだ大きく欠けた日食状態が継続しています。しかし、日食はピークを過ぎました。
- 8時0分の食分は0.54です。およそ半分まで太陽が輝きを取り戻してきました。
- 8時20分の食分は0.30です。全体の3割程度が欠けた状態です。
- 8時40分の食分は0.07です。わずかに欠けた程度で、日食も終わりが近づきました。
- 9時0分の食分はありません。日食は終了しました。
6時0分 | 6時10分 | 6時20分 | 6時30分 | 6時40分 | 6時50分 |
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食分 0.074 | 0.218 | 0.359 | 0.498 |
7時0分 | 7時10分 | 7時20分 | 7時30分 | 7時40分 | 7時50分 |
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0.634 | 0.767 | 0.894 | 0.900 部分食 | 0.779 | 0.656 |
8時0分 | 8時10分 | 8時20分 | 8時30分 | 8時40分 | 8時50分 |
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0.535 | 0.417 | 0.300 | 0.185 | 0.073 |
9時0分 | 9時10分 | 9時20分 | 9時30分 | 9時40分 | 9時50分 |
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太陽が見える位置
下の図をご覧ください。これは、日食の開始/最大食/終了の際に、太陽が見える位置を示したものです。臼杵市で日食が始まる頃、太陽は真東から北の方向へ16度の位置に見えます。高度は12度で、低い場所に見えます。障害物があると見えなくなってしまうかもしれませんので注意しましょう。最大食の頃になると、太陽は真東から北の方向へ8度の位置まで移動します。高度は26度で、やや低いところに見えますが、観察するにはまずまずの高さといえます。高い木や建物の近くでは、太陽が陰に隠れてしまう恐れがありますから注意してください。日食が終わる頃には真東から南の方向へ3度の位置にやってきます。また、高度は43度で、空の中ほどに見えます。日食観察するにはちょうどよい高さでしょう。
日食中に見える星
上の星図は、最大食時にどのような星が見えるか、その概略を示したものです。しかし、空は思ったよりも明るいため、実際に見ることができる星は限られます。太陽の背景にはおうし座があり、太陽のごく近くにすばるの星たちがあるのですが、実際に見ることはできません。
ところで金星は非常に明るくて、当日の明るさは-4.3等です。そして、気になる太陽からの離角は23.4度です。金星としては太陽から離れているとは言いがたい離角ですが、最大食の頃には肉眼で確認することも可能ではないでしょうか。それから金星が見える方角は、北東から東の方向へ20度のところです。高度は10度で、低い場所に見えます。障害物があると見えなくなってしまうかもしれませんので注意しましょう。
太陽のすぐ右上には木星があります。明るさは-2.0等ですが、太陽から5.4度しか離れておらず、さすがに肉眼で確認するのは難しいでしょう。木星のすぐ近くに-1.5等で見える水星も同様で、肉眼での観察は難しいと思われます。いずれも太陽から近い場所に見えますから、誤って太陽を直視しないように細心の注意をはらってください。