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150年12月7日

150年12月7日

世界最強の金環日食、継続時間12分23秒

金環日食の継続時間は長ければ長いほど良いというものでもありません。継続時間が長い金環日食は食分が小さくなることが多く、空の明るさなどの面で、通常の日食と違いが少なくなるからです。美しさという点では、細いリングとなって継続時間が短い金環日食の方に軍配があがるかもしれません。しかしそれでも、金環日食という特殊な雰囲気を味わえる時間は、長いにこしたことはありません。

 

西暦150年には金環継続時間が12分23秒という、とてつもなく長い金環日食が起こりました。これは西暦1年から西暦3000年に起こる全ての日食の中で最長です。しかし金環帯のほとんどが海上を通り、かろうじて終端付近がメキシコにかかった程度です。最大食となるのはハワイの南方海上で、金環帯幅は393Kmでした。

 

なお、2世紀は11分を超えるような長い金環日食が立て続けに起こりました。この日食以外にも西暦114年11月15日に11分52秒、132年11月25日に12分16秒、168年12月17日に12分14秒、186年12月28日に11分49秒などとなっています。よくみると18年周期で起こっており、同じサロス番号の日食であることがわかります。

 

西暦150年12月7日の日食
日食一覧表
ベスト20 場所別 年代別 分布図