168年12月17日
三千年間でナンバー3の金環日食
2世紀には継続時間が12分を超える長い金環日食が3回も起こりました。いずれも西暦150年に起きた世界最強の金環日食と同じサロス番号を持つものです。このうち168年に起きたものは日本でも見ることができました。
この日食での金環継続時間は12分14秒です。これは西暦1年から西暦3000年までの三千年間で第3位となる素晴らしいものです。日本は金環帯の端に位置していたため、さすがに継続時間は短くなりましたが、それでも熊本の7分51秒をはじめ、大分7分48秒、松山7分45秒など、各地で7分を超えました。また岡山、高松、鳥取や徳島などでは、金環状態のまま日没となる珍しい現象となりました。