太陽の位置を確認

太陽は毎朝東から昇ります。昼ごろ南の空で南中して、夕方には西へ沈みます。時刻がわかれば太陽がどこに見えるか、およその方角は見当がつきます。しかし、夏至の頃は北東寄りから日が昇って北西寄りに沈みますし、南中の頃は見上げるのに首が痛くなるくらいまで高度が高くなります。反対に冬至の頃は南東寄りから日が昇って、南西寄りに沈みます。南中高度も低くて、太陽の光も弱々しく感じます。

このように太陽の位置は、時刻だけで決まるものではありません。実際に日食観察をする際に高い山や遮蔽物があると、日食を見ることができなくなってしまいます。そういう意味で、どの方角に高度が何度くらいの位置に見えるのか、必ず前もって確認しておいてください。

絶対に外すことのできない大きな日食では、1年前の同じ日付の日に、太陽がどの位置に見えるのかを実際に確認する方もおられるくらいです。みなさんはそこまでしなくても、日食が起こる数日前に、一度は自分の目で確かめておきましょう。