ブルーライト
危険なブルーライト
可視光線は目への害が少なく、目に損傷を与えるのは主に赤外線だと以前から言われてきました。しかし最近では網膜や角膜の損傷は、可視光線のブルーライトとよばれる青い光による光化学反応が原因ではないかという考え方が広がってきています。
ブルーライトとは
ブルーライトとは、可視光のうち波長が440nmを中心とした紫、藍、青、緑など、380nmから495nmの青系統の光を指します。ブルーライトが網膜細胞に当たると、光を感じる色素が光化学反応を起こします。これによって、網膜としての機能を損傷してしまうというのです。また、ブルーライトをわずか1秒間直視しただけで、目に障害が残るともいわれています。ブルーライトによって引き起こされる目の障害は、ブルーライト障害とよばれています。
青い光が持つエネルギー
先にも書きましたように、最近の研究では網膜に損傷を与えるのは赤外線による熱ではなく、ブルーライトが持つエネルギーによって引き起こされる細胞の光化学変化によると考えられています。
光が持つエネルギーは波長によって異なります。赤い光よりも青い光の方が波長が短く、エネルギーが高いのです。高いエネルギーを持った青い光が網膜に当たると、網膜細胞が化学変化を起こしてしまって網膜を傷つけるのです。