太陽光の種類
いわゆる光(電磁波)は、肉眼で見ることができる可視光線と、肉眼では見ることができない不可視光線の、二つに大きく分類されます。
右の図をご覧ください。幅広く存在する光の波長の中で、可視光線と定められた波長はごく一部にしか過ぎません。しかし、可視光線は太陽光の大部分を占めており、これを人間の目が捉えて太陽の明るさを感じます。
一方の不可視光線ですが、可視光線よりも波長の短い側は紫外線、X線、ガンマ線などがあります。また、波長が長い側は赤外線、電波などがあります。右の図では、赤外線は電波に含まれています。
このうち特に赤外線と紫外線は、目に悪い影響をおよぼすとされています。これらは不可視光線だけに、人間の目には見えません。目に届いていても全く気づかないわけですから、日食などの太陽観測では特に注意しなければなりません。
また最近は、波長が400nmから500nmのブルーライトとよばれる可視光線が目に強く作用し、強いブルーライトは少し見ただけでも、失明の危険があることがわかってきました。
このようなことから、太陽光を観察する際には最新の注意をはらう必要があります。