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皆既と金環の違い

皆既日食と金環日食の違い

光が届かない皆既日食

皆既日食では太陽の光が完全に届かなくなります。このため空は夕暮れのように暗くなります。新聞の文字が読めないくらいまで暗くなることもありますが、その程度は毎回異なります。

皆既日食でしか見られない現象

太陽が月によって完全に隠されると、太陽を取り巻く美しいコロナや、太陽表面から炎が舞い上がったように見えるプロミネンス(紅炎)を見ることができます。また皆既となる前後には、月の谷間から太陽の光が漏れてダイヤモンドリングが輝きます。これらは皆既日食でしか見ることができず、金環日食との大きな違いになります。

金環日食は普通の日食の延長

金環日食になると太陽がリング状に輝きます。しかし食分は1を超えませんから、太陽光の一部が地表に届いています。そういう意味では普通見られる部分日食の特殊バージョンということができます。皆既日食で見られるような、太陽コロナやダイヤモンドリングを観察することはできません。

 

日食が進んで食分が大きくなるにしたがって、空が次第に暗くなっていきます。金環日食でも暗くなるのは間違いありませんが、太陽光は意外と強烈です。このため思っていたよりも空が明るく感じる人が多いようです。

 

金環日食になる直前や直後には、ベイリービーズと呼ばれる現象が見られることがあります。これは、イギリスの天文学者フランシス・ベイリーが、1836年に起きた金環日食を観測した際、欠け際ぎりぎりに月のクレーターから光がとぎれとぎれに漏れているのを見つけました。そして、「輝くビーズの列のようだ」と表現したことに由来します。

日食とは