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金環日食とは

金環日食とは

金環日食(annular eclipse)は太陽が月に隠されてリング状に見える天文現象です。これは太陽の見かけの大きさよりも月の方が小さいため、月が太陽を完全に隠し切れなかった時に起こる現象です。金環日食は金環食とよばれることがあります。金環日食は皆既日食と違って、太陽コロナやダイヤモンドリングを観測することはできません。

 

金環日食が起こる条件は、地球と太陽の距離が近いために太陽が大きく見えたり、地球と月の距離が遠いため月が小さく見えることにより、  (太陽の見かけの大きさ) > (月の見かけの大きさ)  となることです。この場合、月の本影は地球に届いていません。

金環日食の模式図

金環日食の場合も皆既日食と同様に、細い帯状の地域で観測することができます。この帯状の地域を金環帯、または金環日食帯とよんでいます。(当サイトでは金環帯としています。)

 

金環帯は地球全体の表面積から考えると非常に狭いものです。このため金環日食も、皆既日食とならんで非常に珍しい天文現象です。例えば西暦1年から西暦3000年の三千年間に、札幌では20回、東京では8回、大阪では7回、福岡では10回だけしか起こりません。

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