全国で深い部分日食
2012年の日食では金環日食ばかりに目がいきますが、金環帯に入らない地域でも大きな部分日食を楽しむことができます。
全国で大きく欠ける
下の図をご覧ください。今回の日食では月の本影が九州南岸から本州南岸にかけて、列島を沿うように横断します。それだけに日本全国で非常に深くまで太陽が欠ける、近年まれに見る素晴らしい部分日食が見られます。
一部を除いた多くの地域で食分が0.9を超えますから、三日月よりも細くなった太陽を楽しむことができるでしょう。中心線から最も遠くに位置する北海道ですら、本影から500Kmほどしか離れておらず、食分は0.8を超えます。これほど大きく欠ける日食を日本全国で楽しむことができるのは、めったにないことです。