1963年7月21日

1943年に起きた北海道皆既日食から20年後となる1963年7月21日、北海道北東部の一部で再び皆既日食が見られました。

北海道の網走では3時58分に日の出となりました。この時点で太陽は既に70％ほど欠けており、三日月のような形をしていました。その後三日月形はどんどんと細くなっていき、日の出から16分後に高度1.7度のところで皆既日食を迎えました。しかも、たった30秒間だけの皆既日食。超低空で短時間の天文ショーとなりました。

遠くに見える国後島のすぐ上方に、コロナが怪しげに光る黒い太陽が見えたそうです。さらにその右上には-3.9等で輝く金星。さぞかし美しい光景だったことでしょう。