日食マップを作ろう

2012年5月21日に、日本全国で日食を楽しむことができます。観察できたら、どんなふうに見えたかを報告して、金環日食の境界線マップを作ろうというものです。地図の上に「日食の環」を広げましょう！

日食メガネによる限界線

金環日食限界線付近で日食メガネを使って観察した場合、太陽はリング状に見えるのでしょうか？それともリングにはならないのでしょうか？限界線がどこになるのか、実はよくわかっていません。

「予報された限界線よりも内側になる」「いや外側になる」「案外予報線に近い精度がでるのではないか」「ばらつきがとても大きいのではないか」など天文の関係者でも意見が分かれています。

人間の目の分解能や認識能力による部分が大きいので、過去のデータがない現時点では、どこが限界線になるかわからないのです。

日食メガネで観察した場合、金環食になるか部分食になるかの境界線がどこを通るのかを調べよう、というのがこの計画です。

そこで全国のみなさんに呼びかけ、「日食メガネを使ってリングになったかどうか」を報告していただくことにしました。そして、みなさんの観察結果から日食がどのように見えたかのマップを作り、「日食メガネによる限界線」を決めるのです。

日食メガネによる限界線がどこになるのかという研究は前例がなく空前の試みです。できるだけ多くの報告を集めたいので、全国のみなさん、ぜひ協力してください！